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医師のともコラム

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自分に合った転職方法は?紹介・転職エージェント・直接応募・メリットデメリット

少子高齢化により人手不足が問題となっていますが、医師は一般職と比較して求人倍率が高い職種であり、転職市場において医師のニーズは極めて高い状態が続いています。

厚生労働省の医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査によると、医療機関が医師を採用する際に利用した手段のうち、多く利用されていたものは以下の3つでした。

採用手段 利用した割合
民間職業紹介事業者(転職エージェント) 55.8%
直接応募 29.9%
縁故(知人の紹介) 18.0%

これらの転職方法には、それぞれメリットとデメリットがあるため、違いをよく理解した上で転職活動を行うことが重要です。

本稿では、主な転職方法である、転職エージェント、直接応募、知人の紹介のメリットやデメリットに関して詳しく解説を行います。

知人の紹介

職場の同僚や大学の先輩、同期、後輩といった知人から、転職先の医療機関の紹介を受ける方法です。

知人の紹介で転職する場合は、お互いに性格や医師としての経歴を知っているからこそ、向いていそうな転職先を紹介してくれるだけでなく、転職先への根回しまで行ってくれるといったメリットがあります。

その反面、知人の紹介である手前、給与などの条件交渉がしづらく、万が一転職先がミスマッチだった場合に退職しづらいというデメリットがあります。

 

知人の紹介で転職する場合のメリット、デメリットに関して解説を行います。

メリット

知人の紹介で転職する場合の最大のメリットは、知人から転職先の内部情報を得られる点です。

転職先の仕事内容だけでなく、実際の労働環境や職場の雰囲気など、よりリアルな実態等を知人から直接聞くことができます。

また、知人が自分の職場を紹介する場合は、他人に紹介してもいいと思えるほど満足度が高い職場であるとも言えるでしょう。

さらに、知人からの紹介であれば、面接の担当者などに根回しを行ってくれていることが多いため、面接などの選考がスムーズに進みやすいというメリットもあるかもしれません。

デメリット

知人の紹介で転職する場合は、面接などの選考がスムーズに進む反面、入職の打診を受けた場合は断りづらいというデメリットがあります。

入職の打診を受けた後に断ってしまうと紹介した知人に迷惑がかかる恐れがあるため、病院見学や面接を行う前に辞退の連絡を入れることをおすすめします。

 

この他にも、知人の紹介で転職する場合は、給与などの雇用条件の交渉をしづらいというデメリットがあります。

給与や福利厚生といった労働条件に関して無理して交渉する必要はありませんが、面接の過程で確認することをおすすめします。

また、入職後に職場に合わない、聞いていた条件と実際は異なっていたとしても、知人の紹介で入職した手前、退職しづらいというデメリットも挙げられます。

 

このように、知人からの紹介で転職する場合は、知人や紹介してくれた医療機関との関係性が非常に重要となるため、このような関係性を大切にできるのであれば、知人からの紹介で転職することを検討すると良いでしょう。

転職エージェント

医師の転職に特化した転職エージェントのサポートを受けることにより、転職先の紹介を受けることができます。

転職エージェントを利用することにより、豊富な求人情報の中から希望にあった転職先を提案してもらえるだけでなく、キャリア相談や面接のアドバイス、給与などの条件交渉の代行といった様々なサポートを無料で受けることができます。

ただし、転職するにあたって自分の希望する条件を転職エージェントに詳しく伝えていなければ、希望に合わない転職先を紹介される恐れがある点には注意が必要です。

 

転職エージェントを利用して転職する場合のメリット、デメリットに関して解説を行います。

メリット

転職エージェントを利用する最大のメリットは、自分一人では探しきれないほどの豊富な求人情報の中から、医師としての経歴やスキルを考慮に入れたうえで、希望に沿った転職先を提案してもらえる点です。

転職エージェントは、医療機関の担当者や過去に転職した医師とのパイプがあるため、さまざまな病院の内部情報を詳しく把握しています。

 

また、転職エージェントは、求人情報に掲載されている表面的な情報だけを判断材料として選定しているのではなく、転職を希望する医師一人ひとりの経歴や希望に合わせて適切な転職先を考え提案しています。

そのため、素人が表面的な情報だけを頼りに転職先を探すよりも、希望にあった転職先が見つかる可能性は高いと言えるでしょう。

転職エージェントのコンサルタントは、医師の転職に関して豊富な経験を持っているため、プロの客観的な視点から分析を行いキャリア相談にのってもらえる点も、大きなメリットだと言えます。

 

さらに、転職エージェントを利用すると、履歴書の添削、面接のアドバイス、面接日程の調整の代行だけでなく、自分では言いづらい勤務条件や給与交渉の代行まで行ってもらえるため、転職サポートが非常に充実しています。

これらの転職エージェントのサポートを全て無料で受けることができるという点も、無視できない大きなメリットです。

デメリット

転職エージェントには、転職のプロによる転職先の紹介やキャリア相談、様々な転職サポートといった様々なメリットがありますが、転職先に関する希望を正確に伝えないとミスマッチにつながるという点には注意が必要です。

ただし、転職エージェントに転職に関する希望条件をはっきりと伝えていれば、自分の希望する条件に合った転職先を紹介してもらえる可能性は高くなります。

自分で転職先を探す時間がない、転職の専門家からのアドバイスやサポートがほしいと言った場合は、転職エージェントの利用を検討すると良いでしょう。

直接応募

自らインターネットなどを活用し転職情報を収集し、希望する条件に合っていそうな病院に直接応募する方法です。

直接応募は、自分で勤務したい転職先を自由に探せるというメリットはありますが、情報収集に時間が掛かるというデメリットがあります。

また、勤務先の雰囲気や実際の労働環境といった内情が入職するまではわからないというデメリットも存在します。

 

医療機関への直接応募で転職する場合のメリット、デメリットに関して解説を行います。

メリット

直接応募のメリットは、勤務したい医療機関を自分で探すことができるという点です。

知人の紹介や転職エージェントの場合は、第三者による選別が行われた状態で転職先の紹介を受けるという点で、直接応募とは大きな違いがあります。

また、直接応募の場合は、採用担当者と連絡を取り合うことになるため、自分の熱意や想いを直接伝えることができるというメリットがあります。

 

直接応募で転職する場合は、転職先の選定から面接担当者とのやり取りまで全て自分で行うため、自分で好きなように転職活動を行うことができるという点がメリットとして挙げられます。

デメリット

直接応募にて転職先を探す場合は、自由に転職先を探すことができる反面、自分にあった転職先を見つけるまで時間がかかるというデメリットがあります。

また、求人情報として掲載されている情報だけを頼りに転職先を選ぶことになるため、実際に働いてみないと職場の内情がわからないという点は大きなデメリットだと言えます。

さらに、直接応募の場合は、面接日程の調整を自分で行うだけでなく、自分では言いづらい勤務条件や給与交渉も自分で行わなければなりません。

 

インターネットを活用することにより、様々な医療機関の転職情報を見つけることができますが、応募できる病院が限られていたり、すべて自分の力だけで転職活動を行わなくてはならないという点は、直接応募のデメリットであると言えるでしょう。

医師の転職方法 まとめ

本稿で転職方法として解説を行った、知人の紹介、転職エージェント、直接応募に関して表にまとめました。

転職方法 メリット デメリット 向いている人
知人の紹介 ●  雰囲気、職場の内情が入職前にわかる

●  他人に紹介できるほど満足度の高い職場の紹介を受けられる

●  雇用条件の交渉がしづらい

●  ミスマッチだった場合、退職しづらい

●  紹介してくれた知人や医療機関との関係性を大切にできる
転職エージェント

 

●  豊富な求人情報の提供

●  希望にあった転職先の提案

●  キャリア相談が可能

●  面接日程の調整の代行

●  勤務条件、給与の交渉の代行

●  転職サポートは無料

●  希望を正確に伝えないとミスマッチにつながる ●  自分で転職先を探す時間がない

●  転職の専門家からのアドバイスや転職サポートがほしい

直接応募 ●  勤めたい病院を自由に探すことができる ●  情報収集に手間がかかる

●  職場の雰囲気や内情が入職前にわからない

●  自分のペースで自由に転職活動を行いたい

これらの転職方法を複数組み合わせて、転職活動を行うこともできます。

それぞれの転職方法のメリット、デメリットを理解した上で、自分にあった転職方法を選択することをおすすめします。

 

 

記事執筆  医療ライター 土光宜行