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医師のともコラム

COLUMN

女性医師が輝くキャリア - ワークライフバランスを実現しながら

 

医師免許を取得し、一人前の医師として活躍していくまでには、長い道のりがあります。


臨床研修、専門医取得、キャリアアップなど、医師としてのキャリアプランは多岐にわたります。


その中で、女性医師は結婚、出産、育児といったライフイベントとどのように向き合い、キャリアを築いていけば良いのでしょうか。

 

職場環境の改善も重要ですが、女性医師自身が自ら行動を起こし、ワークライフバランスを積極的に実現していくことが、より一層、キャリアを輝かせるための鍵となります。

 

本稿では、女性医師が直面するキャリア形成における課題と、ワークライフバランスを実現するための具体的な方法について、最新のデータや統計情報を交えながら、女性医師自身の視点に焦点を当てて考察していきます。

 

女性医師を取り巻く現状と意識の変化

 

医師として求められる責任感や専門性の高さに加えて、家庭との両立やライフイベントへの適応が必要となる女性医師。

 

近年、医師国家試験での女性受験者の増加や、継続的にキャリアを積みたいという意識が高まることで、“働き続ける”という選択肢が当たり前になりつつあります。

 

まずは、そうした女性医師の現状と意識の移り変わりを見つめていきましょう。

 

女性医師数の増加と活躍

 

近年、医学部における女子学生の割合は増加傾向にあり、それに伴い女性医師の数も年々増加しています。

 

厚生労働省の調査によると、2022年12月末時点の女性医師数は81,139人となり、過去最多を更新しました。

( 参照URL:厚生労働省:令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況)

 

医師国家試験の受験者数に占める女性の割合も増加しており、2024年度は約36%に達しています。

( 参照URL:厚生労働省:第 119 回医師国家試験の合格発表  )

 

これは、女性が医師という職業を選択しやすくなったこと、また社会全体で女性の活躍が推進されていることを示していると言えるでしょう。

 

女性医師のキャリア意識の多様化

 

以前は、結婚や出産を機にキャリアを中断、あるいは諦めてしまう女性医師も少なくありませんでした。

 

しかし、近年では、結婚や出産を経ても医師としてのキャリアを継続したい、専門性を高めたいと考える女性医師が増えています。

 

その中で、結婚・出産と研修医期・専門医取得期が重なる女性医師が多く、ワークライフバランス確保のための社会的支援と事業評価の重要性が示されています。

 

また、勤務先における男女共同参画や育児支援の意識は高まっているものの、家庭内の家事・育児負担は依然として女性に偏っており、個別対応型のサポートが求められています。

( 参照URL:https://www.medwoman.jp/data/pdf/support_doctors2020_report.pdf )

 

女性医師が自らできるワークライフバランス実現のための行動

 

結婚・出産・育児といったライフイベントを迎えても、キャリアを諦めることなく活躍し続けたい——そのためには、女性医師自身が主体的に行動を起こすことが欠かせません。

 

時間管理の工夫や家事育児の負担軽減の方法、そして医師としての成長を目指す自己投資など、実践することで仕事と私生活の充実を両立する具体的なヒントを探っていきます。

 

効率的な時間管理とタスク管理

 

限られた時間の中で、仕事とプライベートの両方を充実させるためには、効率的な時間管理とタスク管理が不可欠です。

 

時間管理術の習得: ポモドーロテクニックやタスクシュートなど、自分に合った時間管理術を身につけることで、集中力を持続させ、短時間で効率的に業務をこなせるようになります。

タスク管理ツールの活用: スマートフォンアプリやオンラインツールを活用し、タスクの優先順位付けやスケジュール管理を行うことで、業務の効率化を図り、時間のロスを減らすことができます。

断る勇気を持つ: 時間管理において重要なのは、時には依頼や誘いを断る勇気を持つことです。自分の時間とエネルギーを本当に大切なことに集中するために、時には「ノー」と言えるようにしておきましょう。

 

家事・育児負担軽減のための積極的な行動

 

家事や育児は、夫婦で協力して行うことが大切ですが、積極的に外部のサービスを活用することも有効です。

 

ベビーシッターの利用: 急な病児保育や、リフレッシュのために一時的に子どもを預けたい場合などに、ベビーシッターサービスを利用することができます。

家事代行サービスの利用: 掃除、洗濯、料理などの家事代行サービスを利用することで、家事にかかる時間を減らし、仕事やプライベートの時間にあてることができます。

食材宅配サービスの利用: 食材宅配サービスを利用すれば、買い物に行く手間を省くことができます。献立を考える時間短縮にもなり、栄養バランスの取れた食事を効率的に準備できます。

 

最新家電やテクノロジーの活用

 

近年、家事の負担を軽減してくれる便利な家電製品やサービスが数多く登場しています。


これらの最新技術を積極的に活用することで、時間と心にゆとりを生み出すことができます。

 

時短家電の導入: 食洗機、ロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機など、家事の負担を大幅に減らしてくれる時短家電を導入することで、自由時間を増やすことができます。
家事にかかる時間を短縮できるだけでなく、精神的な負担軽減にも繋がります。

スマートホーム化: 照明、エアコン、テレビなどをスマートフォンで操作できるスマートホームシステムを導入すれば、外出先から家電を操作したり、音声で家電をコントロールしたりすることが可能になります。

オンラインサービスの活用: オンラインショッピングやオンライン決済などを利用することで、買い物や支払いにかかる時間と手間を減らすことができます。

 

自己投資とスキルアップ

 

仕事とプライベートに追われる毎日の中でも、自己投資とスキルアップを怠らないことが、長期的なキャリア形成に繋がります。

 

学会や研究会への参加: 最新の医療知識や技術を習得するために、学会や研究会に積極的に参加しましょう。
他の医師との交流を通して、刺激を受けたり、モチベーションを高めたりする良い機会になります。

資格取得に挑戦: 専門性を高めるために、専門医や認定医などの資格取得に挑戦するのも良いでしょう。
資格取得は、キャリアアップに繋がるだけでなく、自己肯定感や自信を高めることにも繋がります。

語学力アップ: 英語論文を読んだり、海外の医師とコミュニケーションを取ったりする機会もあるかもしれません。
オンライン英会話や英語学習アプリなどを活用して、スキマ時間を有効活用しながら語学力を磨きましょう。

 

まとめ

 

女性医師が、自身のライフステージに合わせて、やりがいを持って長く働き続けられる環境を自ら作っていくことが重要です。

 

ワークライフバランスを実現するためには、効率的な時間管理、家事・育児負担軽減のための積極的な行動、最新家電やテクノロジーの活用、自己投資とスキルアップなど、様々な方法があります。


これらの方法を積極的に実践することで、女性医師は仕事とプライベートの両方で充実感を得ながら、自分らしく輝き続けることができるではないでしょうか。