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医師のともコラム

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医師の子供の教育~未就学児編~

医師のご家庭ではどのような進路選択をしているのでしょうか。

代々続く開業医など後継者として育ってほしいと願うご家庭もあれば、医師に限らずお子さんの自由な意思で進路を選択してほしいと願うご家庭もあることでしょう。

また、両親が医師でなくとも、お子さんに医学の道を進んでほしいと願うご家庭も多くおありだと思います。

 

いずれの場合にしても、まずはご両親が教育方針を何度も話し合い、お子さんをどのように導いていくか、統一された方針が必ず必要になります。

以下の選択肢はほんの一例ではありますが、成長のフェーズによる進路選択のパターンとして参考にしていただければ幸いです。

未就園児の教育

幼児教室

受験なんてまだまだ先の話、と思われるかもしれませんが、全国的に展開している幼児教室で1歳から難関幼稚園受験の対策を始めるご家庭もあります。

幼稚園受験だけに特化するのではなく、基本的な生活習慣や身体の発達に良いとされる内容、マナーなども教えてくれるので、教養として通われるご家庭も多いです。

プリスクール

モンテッソーリ、シュタイナー教育など、発達を促すプリスクールに通われるご家庭もあります。

IQを伸ばすためのプログラムや、手指の刺激で脳の発達を促すようなもの、自立を促すものなど、家庭の外の社会や集団生活に少しずつ慣れる中で学ぶことが多いようです。

食育を行っているスクールもあり、通うようになってから見違えるように発達が進んだという声もよく聞きます。

語学スクール

語学スクールで英語に親しむご家庭もあります。

外国語の細かな発音の識別ができる月例は8か月までが勝負、という発表もあるように、できるだけ小さなうちからネイティブの発音に耳を慣れさせるために週に数回語学スクールのベビーコースに通っているお子さんもいます。

その他

リトミック、ベビーバレエ、スイミングなど音楽に親しみをもつことや、体の発達を促す目的で楽しく通われるご家庭も多いです。

 

未就園児時代は、これらの習い事の送り迎え、保護者の付き添いが必須であることがほとんどだと思います。

ご両親ともに医師のご家庭はなかなか送迎や付き添いの時間がとれないことが多く、0歳児から自宅近くや勤務先の保育園、インターナショナルスクールのプリスクールに通わせているケースが多くみられます。

幼稚園・保育園・プリスクール

初めての集団生活が始まる幼稚園時代は、送り出す親も、通う本人も期待や不安でいっぱいです。

園によって特色も様々ですし、モンテッソーリやシュタイナー教育などの方針、宗教色なども関係してきます。

選択肢も多いので悩みどころではありますが、ご両親の方針を統一し、どんなに評判のいい園でも必ず見学に行き、実際に肌で感じた雰囲気で選択することをお勧めします。

幼稚園

人気の難関幼稚園では受験が必要になる場合がほとんどです。

国立大学の付属幼稚園の場合は完全なる抽選になりますが、倍率の高い私立の幼稚園の場合は対策を行っている幼児教室に通うケースが多いです。

厳しい教室では通う年齢、月齢に上限があるので事前に問い合わせた方がよいでしょう。

保育園・こども園

認可保育園、こども園、また地域の幼稚園に通うご家庭もあります。

様々な背景を持つお友達と関わりを持つことで、社会性や自立心、粘り強さなど精神面での強さを育んでほしいと願われるご両親が多いです。

1学年100人以上のマンモス園から小規模でアットホームな園もあるので、お子さんの個性やご両親の教育方針に合わせて選択されています。

インターナショナルスクール

インターナショナルスクールの幼稚園(プリスクール)に通うご家庭もあります。小さいころから他国の言語に慣れ、異文化の多様性を受け入れ、視野を広く持って育てたいというご家庭が多いです。

英語のインターナショナルスクールが一般的ですが、中国語やインド、北欧など近年は国際色も豊かになってきました。

日本でも徐々に導入が始まっているバカロレア教育を取り入れている認定校も多くはインターナショナルスクールなので、バカロレアのカリキュラムに興味のあるご家庭は選択肢に入れてみるのもいいかもしれません。

インターナショナルスクールの特色

ただ、インターナショナルスクールと一言で言っても色々なスクールがあります。

  1. 英語に慣れてくれればいい、読み書きは二の次、というパターン
  2. とにかく会話よりも読み書きを完璧に、英検もどんどん受けさせるという塾のようなスクール
  3. 「英語で」何かを学ぶという一段階上のパターン

などが一般的です。

ご家庭で英語をどのように学んでほしいのか、通わせる目的をはっきりさせて選択することをお勧めします。

 

また、スクール生活についていける英語力をつけるために別料金にはなりますが補講を行ってくれる場合もあります。

プリスクールといえど宿題が多く出るスクールもあるので、ネイティブの先生とのやり取り、宿題を見てあげられるか、など保護者の英語力に応じて選択した方がいい場合もあります。

 

更に、インターナショナルスクールと謳っていても蓋をあけてみるとお友達が日本人だらけだった、先生が日本人でバイリンガルと伝えられていてもあくまで「日常会話ができる」というレベルで不自然な英語だった、英語圏ではない非ネイティブの先生だった、ということも多いので、そのあたりもよく確認することをお勧めします。

 

加えて、日本語のフォローをした方がいい場合もあります。

私も先日インターナショナルスクールに通う5歳の娘から「ママ、Windowって日本語で何て言うの?」と聞かれました。

家庭では日本語を使って会話していましたが、こんなこともあるのだな、とハッとし、日々の絵本の読み聞かせは日本語の絵本に切り替えました。

海外留学

あまり数は多くありませんが、幼稚園時期から海外留学を考えるご家庭もあります。

全寮制で週末は家族と過ごすパターンもありますが、まだ年齢の小さいうちは家族も現地に移住して、家から通うパターンが一般的です。

イギリス、スイス、アメリカのほかにシンガポール、マレーシアなどのアジア圏もヨーロッパの名門校が進出してきており、人気が高まっています。

オンラインで説明会も多く開催されているので気軽に参加できます。

医師の家庭の習い事

次に、医師のご家庭の通信教育を含め就園時期の習い事として多いものを挙げてみます。

平均2~3つの習い事をしていることが多いように感じますが、保護者の就労状況によっても変わってきますので、ご家庭に合った無理のない範囲で通われるのが一番だと思います。

レッスン中の付き添いの必要がなくなることが多いですが、日によって気持ちが乗らなかったり、お昼寝してしまったりと波がある時期で、送迎やレッスン前後のおやつを含めてまだまだ手がかかります。

一週間のうちほとんどが送迎で終わってしまう、ということも少なくありませんが、送迎シッターなどを利用しているご家庭もあります。

  • 音楽:ピアノ、バイオリン、歌など
  • スポーツ:体操教室、水泳、サッカー、空手など
  • ダンス:バレエ、リトミック、ヒップホップ、日本舞踊など
  • 小学校受験対策塾
  • 先取り学習:公文式など
  • 能力開発系:Z会、イクウェル、ピグマリオン、ハマキッズ、レゴスクール、プログラミング教室など
  • 英語:オンラインレッスン、英会話スクールなど

 

このほか、夏休みなどの長期休みには国内外のサマースクールやキャンプ、親子留学などの単発の企画に参加することも多いです。

医師の子供の教育 未就学児編のまとめ

幼稚園時期は初めて親元から離れて集団生活を学び、心身ともに大きく成長する時期であり、三つ子の魂百まで、という言葉もありますが人格形成の最初の大切なステップです。

お友達と毎日楽しく、元気に過ごしてほしい、という願いは共通していても、園に求める教育内容はご家庭により様々でしょう。

小学校に向けて先取り学習をさせたい、運動神経を発達させたい、語学を早くから伸ばしたい、音楽に造形を深めてほしい、など習い事も含めて何度も話し合い、悩んだ末にやっと決めた方針。

 

しかしいざ通させてみると、お子さんの猛反発に遭うなど、全く違う方向に進むことも珍しくありません。

多少親の想いとはズレがあっても、大きな気持ちで柔軟に受け止める姿勢が大切です。

 

後編では小学校、中学高校、大学受験を取り上げていきたいと思います。

 

 

記事執筆  医療ライター 田森裕