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医師のともコラム

COLUMN
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医師の面接時のマナー 服装などの身だしなみ

面接の際には、外見だけでなく、言葉遣い、姿勢、コミュニケーション能力なども面接官に選考のポイントとして見られています。

そのため、面接のマナーや身だしなみに注意し、面接官に悪い印象を与えないように注意する必要があります。

 

しかし、面接のマナーに関して授業を受けたことのある方はほとんどいないため、自分で学んだ上で面接に臨まなくてはなりません。

 

本稿では、面接の際に好印象を与える身だしなみや、おじぎの方法に関して説明するだけでなく、面接当日の流れに沿って面接時のマナーに関して解説を行います。

面接出発前 持ち物・身だしなみを確認

提出物を忘れる、もしくは服装がルーズで清潔感がない場合、それだけで面接官に悪い印象を与えてしまいます。

面接当日は時間に余裕を持ち、忘れ物がないか、身だしなみが乱れていないか確認した後に自宅を出るように注意しましょう。

 

面接の際に必要なものを表にまとめました。

履歴書(提出用) 履歴書以外に提出が必要な書類があれば、合わせて持参する。
履歴書のコピー 面接前に志望動機などを再確認するために準備する。
筆記用具、メモ帳 筆記試験、必要書類への記入に備える。
面接先の電話番号 約束の時間に遅れそうな場合は、必ず連絡する。
ハンカチ、ティッシュ 清潔感のある身だしなみは重要。
折りたたみ傘 天気予報を確認し、少しでも雨が降りそうなら持参する。

身だしなみの注意点

身だしなみを整えて面接に望むことにより、清潔感のある印象を面接官に与えるだけでなく、TPOをわきまえた行動ができる人物であることをアピールすることができます。

 

男性は、以下の点に注意して身だしなみを整えましょう。

スーツ 濃紺、ダークグレーのスーツを着用する。
ネクタイ 派手な色を避け、無地、小紋、ストライプ程度の柄にする。
シャツ 白地で柄のないデザインにし、ボタンダウンのシャツはカジュアル過ぎるため避ける。

シャツの襟や袖口が汚れていないか、必ず確認する。

ベルト スーツ用のベルトを選ぶ。

派手な金具がついたベルトは避ける。

黒色の革靴(靴紐タイプ)を選択する。

前日に忘れずに靴を磨き、汚れや傷が目につかないようにする。

靴下 黒か濃紺のビジネス用の靴下を選択する。
黒、濃紺、ブラウンのビジネス用の鞄を選択する。

リュックやトートバッグは避ける。

アクセサリー 結婚指輪、時計以外のアクセサリーは着用しない。

女性の身だしなみのチェックリストも、表にまとめました。

スーツ 色はネイビーかグレー系のスーツを選択する。

パンツスーツでも、スカートでもどちらでも構わない。

ブラウス 色は白系を選び、第一ボタンを外した際に胸元が開きすぎないものを選択する。
ストッキング ナチュラル色のものを選択する。

伝線した際の予備も忘れずに持参する。

香水 匂いは好みが分かれるため、できるだけ使用しない。
黒、濃紺、ブラウンのビジネス用のバッグを使用する。

床に置いた際に自立するものが良い。トートバッグは避ける。

アクセサリー 結婚指輪、腕時計以外のアクセサリーはできるだけ身に着けない。
黒のシンプルなデザインのパンプスを選択する。ヒールの高さは、5cm程度が良い。

面接会場へ 自宅から病院まで

約束の時間の10分前には病院に到着するように、時間に余裕を持って出発しましょう。

規模の大きい病院の場合は院内の移動時間があるため、早めに病院に到着する必要がある点には注意が必要です。

 

また、病院に到着したら、携帯電話の電源を切り、コートを着ている場合は脱いで手に持ってから病院に入りましょう。

 

約束の時間から早すぎる時間に訪問することは、面接官の準備が整っていない場合があるため、マナー違反とみなされます。

15分以上早く到着した場合は、5分前から10分前くらいになるまで近場で待機し病院へ訪問してください。

 

遅刻しそうな場合は転職エージェントが同席する場合は担当のエージェントに、同席がない場合は面接先に電話を掛け、遅れる理由を報告する必要がありますが、遅刻をした時点で面接官の印象は悪くなるのは避けられません。

電車が多少遅れても問題なく到着できる程度に早く出発し、病院の近くの喫茶店などで履歴書のコピーを見ながら面接の準備を行い、時間通りに病院へ訪問することをおすすめします。

面接前 控室で待機

転職エージェントが同席しない場合は、病院の受付についたら「本日○○時に、A様と面接のお約束をいただきました、☓☓と申します。」と伝えます。

 

受付を済ませた後は、面接室、もしくは控室に案内されます。

待機中はスマートフォンを使ったりせず、姿勢を正して待機しましょう。

面接室へ 入室から着席まで

面接の準備が出来たら面接室へと案内されますので、以下の手順に従って面接室へ入室し着席します。

1.面接室のドアの前

3回ドアをノックし、「どうぞ」と言われてから「失礼します」と声を掛けた後にドアを開けます。

2.入室

ドアを開けて部屋に入り、「失礼します」と声を掛け一礼した後に、音を立てないようにドアを閉めます。

3.席へ移動

椅子の横に移動し、鞄を置き座る前に「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」と明るく、はっきりとしたトーンで挨拶します。

4.着席

面接官に「どうぞお座りください」と言われてから着席します。

 

椅子に座る際は浅く腰掛け、姿勢良く座り、鞄などの手荷物は椅子の横に置きます。

リラックスしすぎて足を組むなどは厳禁です。

 

なお、面接室への入室後に面接官が来る場合は、面接官が入室した際に立ち上がり挨拶をしましょう。

おじぎのポイント

面接時に悪い姿勢でおじぎをした場合、面接官に悪い印象を持たれる恐れがあるため、正しい姿勢でおじぎをするように注意しましょう。

正しい姿勢でおじぎをするためのポイントを、まとめました。

 

  1. おじぎの前後は、きれいな起立姿勢に戻る。笑顔を忘れずに。
  2. 相手の目を見て、腰から体を折る。
  3. 手はズボンの横(男性)もしくは、右手を前に重ねる(女性)。
  4. 3秒で頭を下げ、一呼吸置き、4秒で頭を上げる。
  5. 視線は、相手の顔を見てからおじぎをし、おじぎの最中は足元に視線を向け、再び顔を上げる際は相手の顔を見る。

 

面接室への入室時は、浅いおじぎ(15度程度)で問題ありませんが、面接官の前に立ち挨拶をする際は深く(30度程度)傾けましょう。

面接本番

面接官は、話す内容だけでなく、言葉遣いや姿勢、コミュニケーション能力など様々な点で評価をしています。

 

面接において注意するべき点を表にまとめました。

話す内容 自己紹介や志望動機では、病院で働きたい理由につながるように話す。

他の志望者と差別化できる資格や経験があれば、面接時にアピールする。

話し方 話が長くならないように、簡潔に話すことを心がける。

はっきりとした口調で、面接にふさわしい敬語を使うように注意する。

態度 面接官が話している際は、面接官の目を見て聞くだけでなく、自分が話す際も面接官の目を見て話す。

表情が固くなりすぎないように、リラックスした表情を心がける。

貧乏ゆすり、髪を触るといった行為は面接中に行わない。

コミュニケーションの仕方 面接官の質問が終わる前に話を始めず、しっかりと相手の話を聞いてから話し始める。

面接官の質問の意図を汲み取り、簡潔な返答を心がける。

お茶を出された場合 お茶を出してくださった方にお礼を言う、もしくは軽く会釈をする。

面接官に勧められるまで、お茶は飲まない。

面接終了後 退席から帰宅

面接官から面接終了と言われたら「本日はお時間をいただきまして、ありがとうございました。」と椅子に座ったまま挨拶をし、おじぎをします。

おじぎの後に椅子から立ち上がり、再び面接官に「ありがとうございました」と伝え、30度程度の深いお辞儀をした後に、ドアへ移動します。

 

ドアを開ける前に面接官の方を向き、「失礼いたします」と伝え、15度程度の浅いおじぎをします。

ドアを閉める際は大きな音を立てないように注意し、静かに閉めましょう。

 

面接室から退室した後は、病院を出て離れるまでは面接時と同じ緊張感を保ち、スマートフォンを見たり、飲み物を飲んだりしないように注意しましょう。

医師の面接時のマナー まとめ

 

本稿では、面接の際の参考となるように、面接当日の流れに沿ってマナーや身だしなみに関して解説を行いました。

面接での注意点を実践し好印象を与えられるように努め、希望する病院に対して自分を売り込むという意識を忘れずに、面接に臨むと良いでしょう。

 

 

記事執筆  医療ライター 土光宜行